11月末の私募投信残高は過去最高の31.7兆円=投信協会

[東京 13日 ロイター] 投資信託協会によると、11月末時点の私募投信純資産残高は、前月比2.3%増(7229億円増)の31兆7692億円となった。今年6月末以来、6カ月連続で過去最高を更新した。

 残高の内訳は、株式投信が同2.4%増(7140億円増)の30兆9431億円、公社債投信は同1.1%増(89億円増)の8261億円となった。

 私募投信は、1998年末の投資信託法改正を受けて国内で設定が解禁された商品。スタート当時の1999年末残高は1兆5440億円で、5年後の2003年末に初めて10兆円を突破。2004年末に15兆円台、2005年末には25兆円規模に拡大した。2003年以降、年間5兆円のペースで残高を伸ばしてきたが、2006年は年末まで二月を残し30兆円台にのせた。依然として増加傾向が続いている。

 私募投信は、少数の投資家に限定して資金を集めて運用を行うもので、少人数私募やプロ私募(適格機関投資家対象)がある。機関投資家をはじめ少数の投資家の運用ニーズに合致した商品設計が可能なこともあり、運用難に苦しむ中小の金融機関などを中心に伸びているほか、変額年金保険などの投資先としても活用されている。

朝日新聞 - 2006年12月13日