就職活動、冬の陣。? 第一生命保険相互会社

 保険会社=営業というイメージを抱く人が多いが、実際の業務は想像以上に幅広い。個人保険分野の「リーテイル」以外にも企業や団体をお客さまとする「ホールセール」、保険の引受から保険金の支払等、ご契約の維持・管理を行う「アンダーライティング」、お客さまからお預かりしている約32兆という莫大な資産を金融マーケットに投資をし、長期にわたって安全かつ有利な運用を行う「資産運用」、そして全社的な企画・調整や経営計画を策定する「企画・管理・システム」といった分野があり、そのどの分野においても、トップレベルのスキルをもった、プロフェッショナルな人材が活躍している。
?社風について
 「風通しがよい」「面倒見がよい」という二点は若手職員の共通して持つ印象である。自由でリベラル。この社風が最大の特徴であり、年次・年齢関係なく自由闊達に議論を交わし触発しあえる「場」を可能としている。このような多様な価値観・多様な個性が、優れたアイデアを生み出し、「保険のフロンティア」を開拓すべく既成概念にとらわれずに新しい戦略を打ち出してきたといえるのではないだろうか。また、会社のことを好きな人が非常に多いということも職員だけでなく内定者をはじめ学生や社外の人まで抱く特長である。
?魅力・特長
 第一生命は「職種のデパート」と呼ばれる程様々な職種があり、様々な分野の仕事を経験する中で自分が目指すキャリアを築き上げていくことができる。第一生命は、自分の志向する業務にチャレンジできる職務選択制度(「キャリアチャレンジ制度」)を導入し、キャリア形成を積極的に支援している。
 また、女性が活躍しやすい風土が古くからある。総合職・一般職を合わせた女性の育児休業取得者も昨年100名を越えており、女性の平均勤続年数が16年、アシスタントマネージャーの45%が女性という現状からも、実際に長く働きかつ女性が活躍していることをご理解いただけると思う。
?求める人材
 色々な人が色々な価値観で議論するなかで新しいものをつくっていきたいという思いがあるので、あまり「こういう人が良い」と一言で定義したくはない。ただ、環境の変化が激しいなかで仕事をするため、周囲の変化や外の情報には敏感であってほしい。自分でキャッチした情報を自分で消化し、自分で考えて行動が起せる人が必要だと思っている。
?今後の事業展開
 今後、団塊の世代の大量退職もあり、成長が見込まれている個人金融資産マーケットに対し、第一生命は、個人年金保険市場へ専門に供給する会社をつくり、そこでの競争力をつけていく。また、中国・インド・ベトナム等、アジアを対象とした海外事業マーケットにも積極的に投資を行っている。これまでは、海外=資産運用マーケットというスタンスであったが、今度は保険事業そのものを展開していく。
?就職活動生へのメッセージ
 色々な分野に自分の可能性がある。最初から視野を狭めることなく、広い視点で様々な業界・会社を見てほしい。自分の今まで気付かなかった可能性を発見できるかもしれない。つい、周囲の情報に流されることもあるかと思うが、最後は自分の目で確かめて、自分がどう思ったかを大事にして欲しいと思う。
(小堀千瑛)
慶応塾生新聞 - 2007年1月10日