個人年金保険を老後のために加入すべきか

個人年金保険は、老後の生活資金の準備のためのひとつと位置付けがよいです。個人年金保険のメリットは、他の金融商品と違って、年金の受け取りの方法までがひとまとめになっていますので、ご自身で、貯まったお金を取り崩していく手間がかからないこと、老後のためという活用目的が明確になるといった点があげられます。ただし、パッケージ化されていることや、保険としての機能があることなどから、間接的にかかるコストが他の金融商品と比較した場合、高くなるというデメリットがあります。もうひとつ、途中で解約するとペナルティーがある点も注意しておくべき点です。

個人年金保険のタイプには、将来受け取れる年金の額が契約の時に設定した金額で最低保証される「定額型」、運用の仕方によって受け取れる年金の額が変動する「変額型」の2つのタイプがあります。「定額型」には、「円建ての定額型」と、外貨で将来受け取れる年金の額が最低保証される「外貨建ての定額型」があります。

個人年金保険は、公的年金などの上乗せ分として老後に必要な生活費の部分を準備するのであれば「円建ての定額型」が良いと思いますし、老後にゆとりのある生活を送るためのゆとり部分を準備するのであれば「変額型」「外貨建ての定額型」が良いと思います。

いずれにしましても、老後をどのような生活スタイルにしていきたいかといことを、ある程度描いておかれた方が選択しやすいと思います。