個人年金保険の実態


個人年金保険は老後の安心のために加入するのですが、個人年金保険への不満から老後の安心のために投資信託や変額年金保険など、高い利回りが予想される金融商品に、銀行や証券会社の売り込みもあって飛びつく傾向があります。とくに銀行はここ数年、預金金利と貸出金利の差額で収益を上げるという本来の収入源よりも、金融商品の販売手数料で稼ぐという非金利収入に力を入れているために、いろいろなトラブルが生じています。

金融商品の問題点は、週刊ダイヤモンドが6月16日号で「投信・預金・保険 金融商品の罠」を特集し、予定利率で運用される一時払い個人年金保険には、高い予定利率を鵜呑みにしない、初期コストが重くのしかかる。運用リスクを契約者が負う一時払い変額個人年金保険は、随所に潜んでいる高額手数料や人気の「最低保障付き」にも注意が必要と警告し、銀行に入る販売手数料の高さを指摘しています。

金融商品トラブルについては、国民生活センターが2005年7月に「高齢者に多い個人年金保険の銀行窓口販売に関するトラブル」を発表し、JanJanは2007年5月30日まで9回の高齢者を狙う個人年金保険の実態シリーズで取り上げています。